「折り紙とポラリス」
脚本・演出/中村太陽
場所/下北沢小劇場 B1
期間/2018年9月13日(木)~9月17日(月)
CAST
山田青史 浅賀誠大 浜田カオス 瀬畠淳 山田直人 板本未緒 小池首領
赤池紗也加(オスカープロモーション) 水野絵理奈 廣瀬智之 正田貴美佳
難波朱夏 有原花 佐竹直也 山崎御園
タイムテーブル
9月13日(木) 19:00★
9月14日(金) 19:00★
9月15日(土) 14:00/19:00
9月16日(日) 14:00/19:00
9月17日(月) 15:00
チケット
前売り:3800円/当日:4200円
★前売り平日割:3500円
(全席自由・税込)
モノローグ
奇麗な夜空が見える二十日村には、一つの噂があった。
北極星が輝く瞬間に生を終えた人は、この村に二十日間、留まることができるのだと。
ある番組にて、一つ屋根の下で複数の男女がシェアハウスをする為に集まることになった。
どこかで見たことがある、そんな番組では視聴率は取れない。
そう考えたプロデューサーは、二十日村にある、お化けが沢山集まる一軒の家を選んだ。
そこに集まる人々は、何を求めているのだろうか?
仮想空間で行われる恋愛ごっこ、その世界での会話は、まるで「ままごと」と言っていいのかもしれない。
「見えるもの」と「見ないもの」僕等は何を隠し、君は何を伝えるのだろう。
人はきっと、見たものしか信じない。それでも、信じたい何かが見えない場所にあると信じたい。
矛盾した考えは、人が人である理由の一つだと誰かが言った。
僕等は、最後の時にどんな言葉を君にかけるのだろう?
もしも、死んでしまった君にもう一度会えるのなら。
最後だとわかっていたら、僕は君にどんな言葉をかけるのだろう?
後悔だけが残る過去を捨てることができない僕は、過去を捨てるために今を生きる。
きっと、この世には、いろんな人々で溢れている。
ただ、本当のサヨナラには人は臆病なのだ。
気づいた時には遅すぎる、そんな物語を何度も読んだ。所詮は他人の出来事だと涙を流して。
この箱庭で起こる物語は、僕の物語、そして、君の最後の物語。
北極星の光を浴びた、小さな小さな箱庭で起こる、誰かがくれた優しい奇跡の物語。